お湯と電気を一緒に作る家庭用燃料電池 エネファームの比較

エネファームは日本初!家庭用燃料電池コージェネレーション

 2009年に発売されたエネファーム。  コージェネレーションとは、機器の排熱を利用したエネルギーシステムの事です。燃料電池が発電する際に出る排熱を、家庭の給湯などに使っているエネファームはまさにこれにあたります。


 エネファームは3つのユニットがそれぞれ連携して働いており、「燃料電池ユニット」で発電し、その時に発生した熱で「貯湯ユニット」のお湯を温めます。また、「バックアップ熱源」は、貯湯ユニットの温度が低い時や床暖房に使われます。  都市ガスで電気もお湯も同時に作り出せるエネファーム、気になる費用面についても見てみましょう。


初期投資は?

 最新モデルのエネファームの希望小売価格は190万円。現在の補助金上限は40万円ですから、安く見積もっても150万円の自己負担です。この補助金算出に利用される「従来のガス給湯器」は23万円ですから、実質130万円ほど上回る事になりますね。
 仮に、「@システム機器が30万円以下A補助金を利用」この2つの条件が揃う事があれば、従来のガス給湯器と初期投資金額は同等程度になります。ですが、それほど量産化で価格が下がる頃には、補助金制度が改定されている可能性も高いので、現実的ではありません。むしろエネファームの普及に積極的な会社が多い今の方が、工事費用やオプションでのサービスを受けやすいでしょう。
 ちなみに、現在の補助金は「システム機器費ー従来のガス給湯器」の差額の1/2と、工事費の1/2で算出されています。


それでも今後の導入メリットは大きい

 初期投資はやはり従来の機器を大幅に上回ってしまいますが、それでもエネファームを選択する人は増えています。それには、やはり大きなメリットがあるからなのです。


 ・光熱費が安くなる
 東京ガス試算の「4人暮らし・120u戸建て」のモデルケースを見てみましょう。


 ・従来の設備… 年間ガス使用量850m3・年間電気購入量5900kw


 ・エネファーム…年間ガス使用量1160m3・年間電気購入量3000kw


 エネファームは都市ガスを利用するのでガス使用量が増えるのは当然ですが、光熱費全体では年間6万円ほど安くなることになります。


 ・環境に優しい
 エネファームで利用する燃料電池、これはCO2や有害物質を発生しないクリーンなエネルギーです。快適な生活とエコライフ、これを同時に実現できます。


 ・非常時にも強い
 エネファームは「停電時発電機能オプション」を選択することができます。急な停電や震災時に電気が使えれば携帯電話の充電もでき、通信手段に困りません。また、照明も確保できるので安全に行動することができます。